うつ病とは、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない・意欲がわかないといった症状とともに、不眠、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じる病気です。

うつ病は、早めに専門家に相談することが大切です。早くに医療機関に受診して症状を緩和する方法は効果的である場合が多いです。

実際、「もっと早く治療を始めていれば…」という方は少なくありません。症状が軽減されて、毎日の生活自体がすごく楽になる方も多くいるので、医療機関への受診は一つの有効な方法です。

ところが、うつ病になった人の中には、病院に長く通院していてもなかなか治らないというパターンが多く存在します。

うつ病になる原因の中には、外的な過剰なストレスだけでなく、内的なもの(性格やものの考え方、その人が持つ知的能力による環境要因とのズレや摩擦、精神的な脆弱性などのパーソナリティ)、身体や脳の病気、治療薬によって起こるものがあります。

病院などの医療機関の中には、うつの症状となる気分の落ち込みや不眠などの症状に焦点を当てた治療が中心的に展開され、うつ病になった原因そのものに対しての解明や治療がなされないところが少なくありません。

(例えば、毎回診察で症状だけを問われ、それに応じた薬が処方されるだけといった病院がそれにあたります。)

こういった病院に通院して治療を受けている人の中には、根本的な原因の改善がなされず、一時的に症状は改善されても病気を繰り返してしまう人がいるのです。

また、同じ『うつ』でも、「うつ状態」と「うつ病」とでは大きく異なります。例えば、うつ病の効果のある薬をうつ状態の人が処方されて、かえって悪化してしまう危険もあるので細心の注意が必要です。残念ながら、医療機関の中には、この違いについてあまり吟味されずに症状に応じた処方を出してしまうところもあるので、できるだけ信頼できる医療機関の受診が大切です。

当カウンセリングルームでは、「自分はうつ病なのか?うつ状態なのか?」「病院に受診した方がよいのか?」「今後どうやってよくなっていくのか?」などのご相談も含め、さまざまな医療機関の仕組みやそのメリット・デメリットを知る経験豊かなカウンセラーが相談に応じます。また、カウンセリングでは、症状そのものの背景にある根本的な問題にきちんと焦点を当てながら、よりよい方法をたどっていきます。

「うつ」に悩む方の適切な医療機関の通院方法や日々の過ごし方、そういった症状の背景にある自身の問題についてゆっくり取り組んでいくことを推奨しています。ぜひ、一度ご相談ください。